カイ日乗 2023/7

2023/7/1(土)

雨の中、帰宅。
調子が上がって来ない。松屋、セブンイレブン、コレクション、自宅そして八文字屋。
自宅に財布を忘れて来た。
珉珉のレーメンを諦めて業務スーパーの298円の弁当にする。
温ちゃんが同時代ギャラリー、ヒルゲート帰りに来る。
後に数年ぶりの東京客が4月に京都に越して来た58歳夫婦同伴。
八文字屋の紹介の仕方が嫌になる。
確かに、美女、ねこを撮りました(笑)。

2023/7/2(日)

4年前のfacebookの記述。
「昼下がりの近場散歩。
久しぶりにヴィクトリアに遭遇。オーガニックトマトをひとつ貰う。」
加藤典洋著「オレの東大物語」(集英社)の書評が3年前に出ていたのを今朝、知人に教わる。東大闘争の時に機動隊に追われて逃げる際に知らない民家に飛び込み、土足で家の中を駆け抜けて、捕まらなかっという事実まで書いている「オレの東大物語」。
サルトル・ボーヴォワールの著作の版元としても有名なガリマール社の京都本に八文字屋と怪爺が紹介されていたので、パリから来たというカップル。
今日の怪爺の気まぐれ展。若くして亡くなった那須耕介さん(法哲学・京大変人講座)&長谷川宏さん(ヘーゲル・日本思想史)、ミッシェル・ピルツ&詩人の白石かずこ、ほんやら洞の詩人の有馬敲さん(高田渡の『値上』の作詞家)。
温ちゃん、琢ちゃん。
八文字屋は土曜日としては、史上最低の夜かな。
最後はアメリカはサンジェゴの若者が4人来店。
千津さん、フライヤー持参。大西さんに奢ってもらう。

2023/7/3(月)

九州の唐津市、阿蘇周辺、湯布院辺りは凄い雨がまだ10時間続きそう。
どんな夜になるかと案じていたが、楽しい八文字屋でした。前京大総長山極壽一さんらがご来店。23:20にはNPO法人ゴリラのはなうた理事長の森啓子さんを同伴の山極壽一地球研所長さんも久しぶり来店。そこに京大建築学科の花形教授の平田さんも合流。森啓子さんはメスゴリラを撮影中。
30年前の僕を知っている(19歳の時)ケニアのビルダー(陶芸家)来店。元モデル。MKの知人とともに。

2023/7/4(火)

京都の今日の最高気温予想は37℃。
昼間にグッタリして夜は酒を飲む元気も湧かないかも。
八文字屋は、渡邊琢ちゃんが23時頃に顔を出すくらいで終わるかな。
何時になるかわからないけど、来店するC・Oさんから連絡があったが、急に暑くなったせいかどうかわからないけど、今日はまだひとりの来客がありません。
明日は更に暑くなるらしい。

僕の耄碌は嵩じてfacebookやブログで随分ひどいことを書いているようだ。
読み返して、謝るべき人には謝ろう。

八文字屋のお客さんに外国からの方が増え、拙写真集、ポストカードをカード払いで所望するケースが多くなった。それに対応して、今日から八文字屋でもカードを使用できるようにしました。
また、ニーズを見ながら、プリント販売もしていきます。

京大のトーマス・ダニエル(建築学科)先生が菅章さんの「ネオ・ダダの逆説」(みすず書房)をオモロそうと言っていると思っていたら、こんな写真を撮ってくれていた。
ダニエル先生は磯崎新とも近しいとこにいて、大分のネオダダの風倉匠さん、吉村さんの仕事や篠原有司男さんの仕事にも造詣が深い。
何年ぶりだろう?ジュネーブから仏教学者(ジュネーブ大学教授・出羽三山、熊野の修験道研究)のカリーナさん(元バイトのサンドラさんの姉)がやって来た。明日は奈良の吉野、その後は熊野に行き、週末に八文字屋に戻ってくる。サンドラは息子に英語を習得させるために2ヶ月間アイルランド滞在中。僕のパリ展にはカリーナ、サンドラともに、東京・パリ等大都会は嫌いだけど、パリに会いに来てくれる、と。
今晩の永澄さん、森下さん、大橋さんらのポーランド史の先生の話を聴く会には京大副学長さんがいたらしい。ほとんど発言してなかったが。ダニエル先生、火曜日の男・琢ちゃん、カリーナも来て、今、終わった。
ぼちぼち帰ろう。
こんなにも外国人客、バイトに恵まれた八文字屋に居て、外国人と遊んだり、仕事を作ることが出来なければ、創造的バーと言えない。

1974年頃のほんやら洞ではオータナティブな英文による京都ガイド本を作る準備・勉強もしていたが、目覚ましい成果を挙げれなかった。が、1979年には活動資金捻出のためにS・ターケルの「仕事!」(晶文社)を寄って集って翻訳することになった「出町国際交流センター」を作ることには成功した。
写真家として怪爺は、20年前から2014年頃までには、ひとりも日本人が登場しない写真集「京美人」をあとは出版するだけにまで漕ぎ付けていた。
焼失したからには、同じことを繰り返したくないと思って8年になる。
これからエネルギーは枯渇する一方だ。
さて、何をしよう?

2023/7/5(水)

拙写真・エッセイ「京都ノスタルジア ほんやら洞・八文字屋の人々」(28)掲載誌落掌。
そうだ。8年前の今日、那覇で元共同通信の故清水正夫さんの誕生日に奥さんと祝う夕食パーティのお相伴に預かったのだ。
そして、僕は人喰いバクテリアにやられてダウンしたのだった。

先月、京大病院での手術と重なり、あすかい病院の予定を飛ばしていたので久しぶりに行った。
結果、この2週間、血圧の薬は全く飲んでないのに、血圧は正常値。担当医もびっくり。どうしましょう!?やることもない!薬も出す必要もない。
京大病院も何も薬を出さなかったのですね。
じゃ、2週間様子を見て、取り敢えず、2週間後に採血・尿検査・レントゲン取りをやりましょうか?
ということになった。

オルガ到着。今年の11月にパリで大小(ミュージアム&ギャラリー)2ヶ所でひと月間拙個展を開催してくれるオルガさんがやって来た。でも、そんなこと、可能かしら??まあ、良い。失敗しても失うものはない。
そういう風にやろう。
パリの展覧会の準備はひと月あればと軽く考えていたが、上洛したオルガさんの話を聴いていると、本気の個展2つ、しかも、どちらも会期はひと月、それも彼女のギャラリーはコンパクト、もう一つはミュージアムで「こども」「美女」「猫」という括りだけでなく例えば「ほんやら洞」「八文字屋」「路地裏」「鴨川」「読む」「われらが仲間」「火事で焦げたプリント」とか幾つのコンセプトが調和するように展示するのを、この5日間で大まかは決め、彼女の帰国に合わせて暫時、データを送り、パリでキレイにプリントアウト出来るようにさせて欲しいという。プリントには自信がある。額は何色が好きか?と斬り込まれてきた。
しかも、僕にはひと月間、パリに逗留して欲しいと来た。パリの一流のアート誌上での掲載についても手を回せるし、物品販売もしたいと。
ほんまかいな!?
これじゃ、おっとり刀では行けない。
めちゃくちゃ嬉しくなったし、興奮してきた。
でも、冷静な目で見つめる必要がある。
コロタイププリントは、寺町夷川の「ギャルリー宮脇」になるのだが、宮脇との関係もきちっとして帰りたいとのこと。便利堂でのプリントは2カ月時間を要する。

お客さんからのメールやメッセージをきっちり読めてなくて最近叱られた。
耄碌のせいにはしないが、自分の狭い、余裕のない仕事に終われている。
僕がのんびり構えているのを許してくれないこともある。
今日は寝不足に、オルガさんが来たので無理して英語で喋ろうとして、疲れもした。
カウンターに立ってお客さんに向かい合わねばならないのに、浅利ちゃんに任せ切りだったのもまずかった。向かい合っていたら、カウンターのお客さんの表情、思いも少し想像出来た。それを怠った。

コロタイププリント作製資金作りのためのインクジェットプリントのダイピング販売リストーーその1、2をfacebookにアップ。
でも、オルガさんの予算もなにもまだ聴いていない。
カリーナ・ロートさんも来店。
傘投げのヴィンテージ・プリントを持っているのは、このジュネーブの修験道研究者のカリーナ・ロートさんと20数年前に文芸新人賞を受賞した作家の大鋸一正さんしかない。もう一点、八文字屋に飾っていたのがあったが、20年前に八文字屋を映画撮影のロケに貸してくれという映画監督がいたので、貸したところ、隙間から光が差し込むのを防ぐのに、これのパネルプリントを突っ込んで、見る影ないほどぼろぼろにされた。
ネガもほんやら洞火災で焼失。あるのは、オリジナルプリントを大判のカメラで撮影したものインクジェットプリントだけ。
そこで、カリーナに売ったときの10倍、いや、15倍で買い戻させてくれ!と頼んだが「いや、今やわたしの家宝だから」と断られた。
ジュネーブのわたしの家に来て、大型カメラで複写するのはOKよとの返事。

facebookに以下の告知をする。
「コロタイププリント作り費用捻出にご協力を!
手持ちのインクジェットプリント(一部は現在、八文字屋にてスタンバイ)を販売して今月末の便利堂への原稿入稿と同時の入金に間に合わせるつもりです。
資金調達に腐心してます(笑)。
10月初めにプリントは完成予定。
この少部数の作品ご所望の方の代金先払いも勿論、大歓迎!
この為にカード払いも出来るようにしました」

トップは、餃子をお土産の高橋さんそして学さん。
浅利ちゃんは9:00~1:30。福井さん、片山さん、江坂さんグループ、ソムリエ、「元気な村」の神保協三さん&新京極の記録を作っている井本修さん。

2023/7/6(木)

早く、コロタイププリントの先行予約を3,4人取って、月曜社の仕上げ、ドキュメンタリー映画への対応、デカルコマリィの路上ダンス「馬の首降れ」のシナリオを仕上げなければ。

トップは稲山聖修師、島津威雄先生&玉ちゃん、同志社出身の漫才師&友人が居て、7月6日の八文字屋もなかなか楽しい夜になったと思っていたら、ニューヨークから3人、ポーランド人、ドイツ人、スペイン人らが見え談論風発の中ポーランドの女性がマンドリンを演奏する人もいて徐々に盛り上がる。

そして、オルガによくよく聴いて見ると僕のパリの写真展は二つの会場だが、ひとつはオルガのギャラリーで45平方メートルで天井は3メートル。それに、もう一つ会期は少しズレるかもしれないが、300平方メートルのミュージアムもあるという。これは4月にオルガと共に来八した青年が甲斐写真とオルガに惚れ込んで、マレー地区のミュージアムをオルガのために借りてくれるのだと言う。しかも、僕たちの宿をこの青年は提供してくれるのだという。

今晩は、オルガとイバンが会い、僕のパリでの写真展のために拙編著「写真家 甲斐扶佐義論集 路上の人」(八文字屋)所収のディアス・サンチョ・イバン著「甲斐扶佐義の写真は我々の隠れ家である」(イバン自身が素晴らしい日本語で執筆の出色の論考)をイバンが英訳する約束してくれる。
鶴見俊輔さんが「もうろく帖」(SURE)をつけ始めたのは、69歳か70歳だった。
頭脳明晰な方でも(だから)70前後で自覚する。
凡人の自覚が遅いだけか?
そして、鶴見さんは70歳くらいから入院を繰り返している。93歳まで存命だったが。
比較するのも烏滸がましいが、普通、その辺に節目があるのは確かだ。
僕の兄は74歳で死に、もう1人の兄は80歳で死に瀕している。82歳の姉もだ。
僕も間違いなく、転機だ。

2023/7/7(金)

今日は、京大病院での手術からちょうどひと月。
午後、退院後初めて診断に行く。
その後、オルガとギャルリー宮脇と便利堂へ行く。
夜は、ヴィクトリアがチューリッヒから2年ぶりに来てくれる予定。
京大病院。¥220。
パンタ亡くなる。
ギャルリー宮脇はゆっくりと再開した。
彫刻家ブルーデルの「ベートーヴェン像」やタピエスの大きな所蔵作品も今ならゆっくり見れます。
怪爺作品も。

出町七夕夜店、村屋へも。
ヴィクトリア、新幹線乗る前に来る。新幹線内からVic Vicさんから画像を送って来た。
新田さん、三上がいる。
浅利ちゃんは、9時~1時30分。
松竹の映画「鬼平犯科帳」撮影の打ち上げ帰りに、久しぶりに来店した助監督の佐野ちゃん来店。
チャンゴでは段ちゃんの先輩の陳太一(チンテイル)さんも久しぶり。仕事は現場ではなくなったとか。今日は部落問題の研修会の帰りとか。

2023/7/8(土)

今日、8日は僕が生まれる前に亡くなった姉の命日、明日が去年、1歳1ヶ月上の兄が去年亡くなった日。16日は母の命日。7月はそんな月だなぁ、思えば。
安倍が奈良でやられた日。

オルガ、S宅に来る。個展はだいぶ縮小するようだ。

34歳の西田哲学研究のドイツ人からの情報では「ろくでなし」の横ちゃんは、今は、土日だけカウンターに入っているらしい。
そして、年内には、個人的には全面的撤退とのこと。
カリーナが顔を出す。

2023/7/9(日)

雨よく降る。
全般的な体力の減退は、入院前の続きで、癌摘出に伴う疲労・ダメージは、自分的には払拭出来たと思う。この段階での老化には以前にまして自覚的になるつもり。
八文字屋に行ったら、ヤツも飲んだりすることになるのはヤバイだろう、という気遣いは無用!と報告します。
でも、老化、耄碌は凄い。
でも、八文字屋のお客さん、以前同様よろしくお願いします。耄碌で若干付き合いは悪くなっているかもしれませんが(笑)。

僕の写真作戦は練り直しが必要。
オルガが路線を変更したのか、ミュージアムはこの秋なし。
オルガのギャラリーで小さいのを12点という。
彼女がやってくれるのだから、文句はないが、やはり、ガッカリ。ミュージアムは来春というが、チャンスは巡ってくるか?
もっと多角的に攻めて行こう。

姉が、初めて「もうダメだ」と言ったらしい。M姉がT兄に電話をして、兄が「Eと一心同体だと言った」というのを聴いて、MがAに伝えたという。

今日はジュネーブの母と息子さん、サンフランシスコの姉と弟と祇園のOさんが来店。両外国客は僕のInstagramのフォロワーでした。サンフランシスコの方は「路上の人」「京都ほんやら洞の猫」を買ってくれました。
尾田さんも来て、ボトルキープ。

2023/7/10(月)

日田、玖珠が大雨。昨日は八女も。
部屋の暑さもあるが、スカッとしない。

2023/7/11(火)

社会学者 鈴木満男 葦津珍彦の弟子
坪井正五郎
殺生と戦争の民俗学 柳田國男と千葉徳爾(角川選書)

大阪の屋台ガイドの男、北京大学のGuさんと娘、ドイツのミカエルの友人(ミュンヘン)2人。
北京大学の図書館の司書さん顧(グ)さん(ライブラリアン)という親(47歳)子(12歳)が拙写真集「On reading」を買いにやって来た。パリのシェイクスピア・カンパニーやキューバの図書館の写真等を見せてくれた。北京大学のライブラリアンは世界中の図書館見学ツアーにでれるんだ!
いつも「白水社の本棚」「熱風」(ジブリ)を恵送して下さる元「思想の科学」の編集者のSさんからは今回「ちくま」「スポーツ ゴジラ」「波」等を届けてくれた。感謝。「熱風」には津野海太郎さんの「もうじき死ぬ人」が連載されているが、今号から渡辺京二さんの娘・山田梨佐さんの連載「父の面影」が始まった。
早く終わる。琢ちゃんこず。

2023/7/12(水)

今日も暑くなりそう。
佐々木幹郎さんの書評を目にした加藤典洋の「小説の未来」を、加藤さんの「オレの東大物語」等の読後の余勢をかって読み始めたが、扱われている小説にあまり親炙してないせいもあって、気になっていた俎上の吉本ばなな「アムリタ」と金井美恵子「噂の娘」に対する批評に少し目を通したが、どちらも精緻な分析に感嘆するばかり。降参、降参。また、扱っている小説を読んでから出直そう。それにしても「なぜ小説はお猿の電車を選ぶのか」は言い得て妙だ。

iPadを騙し騙し作業をしなければ時間がない。パリに送るプリント決定、映画対応、書きあぐねているプロローグ終了、と自分に言い聞かせている。
すげぇ!
この夏姿の電停の女性写真が、怪爺のインスタグラム画像(人気)2位に踊りでたぞ!(1位は、74歳写真家=怪爺の24歳写真)実質「同志社大少林寺拳法の雪の中の寒稽古」と並んで1位。
でも、ネガは行方不明なんだよね。

昼、変な雨。
スロバキアのMK、ノルウェーのオスカルの2人の津軽三味線奏者と狂言の演者が7月14日~7月17日の円山公園の枝垂れ桜の木の下で、夕方の6時からライブを敢行します。
マリアさん、帰国前に挨拶に来てくれる。11月にパリでの再会を約束する。
時間のある方は、是非、どうぞ!
浅利ちゃん9時30分~2時。
3時に店を出る。

2023/7/13(木)

昼近くまで寝る。
原稿も「馬の首」のシナリオ、写真の整理も進行せず。
オルガ、焦げたプリントを取りにS家に来る。

6年前にシカゴから写真を買いに来てくれた45歳の写真家さんが今回は彼女さんを同伴。7月3日に大阪、そして、広島、京都と来て、明日、東京に行き、3日滞在してシカゴに帰るとのこと。結構、写真集を買ってくれる。稲山聖修師も来てくれ、セルビアでサッカー選手を務めた後、西本願寺で働いていたが、去年から実家の寺を継いだお坊さんが友人と来店。
あがた森魚さんから「今週末は(八文字屋に)出ている?」というメッセンジャーが昨日入っていたが、京都方面に向かって来るつもりなのかな?
4年以上「新潮」に連載していたが、飛び飛びにしか読めなかったいしいしんじさんの「チェロ湖」が完結したので、無意味とは知りながら、最終号だけ読もうとしていたが、眠ってしまった。単行本になったら、ゆっくり読ませてもらおう(笑)。
お客さんが切れたので、相当しんどそうな由布市の姉と暫し雑談。

雨が降り始める前に帰ろうかとも思う。
帰ろうかと迷っているところ、フランスの女性と瀋陽の男性が来店。
結局、11月のパリのオルガさんのギャラリーでの個展では、コロタイププリントは経費が嵩むので使わないことになった。
でも、個人的には、乗り掛かった船だ。今回は使用しなくとも、今後の展開を考えると、この際、コロタイプは数点でも完成させたい。数点仕上げるのに約100万円の資金が必要なので、関心のある方2,3人に先行予約をお願いしたい。
また、この資金作りのために、年内インクジェット作品を半額にするのでよろしくお願いします。
来春、日田の永瀬微霜さんが拙「子ども写真展」を企画してくれているので、そこで、このコロタイププリントを初めて披露することになると思う。
そちらも乞う、ご期待。

2023/7/14(金)

暑くて書く気も読む気も起こらない。
歳のせいか。
エアコンのある店にでも避難した方が良いのか。

2023/7/15(土)

朝から古い写真をFacebookに投稿。
日高六郎夫妻&秋野等。
ジュネーブ展、ベルリン展光景、秋野子弦&規巨さん、先斗町の舞妓&猫、鴨川での水浴びを撮影。
リディア・デイヴィス「話の終わり」をまだ読んでいる。
八文字屋は暇。

2023/7/16(日)

同志社大ジャズ研OGの公務員の3女性来店。

2023/7/17(月)

巡行見ず。
日文研の磯田教授初来店。
日系人カップル、写真集買う。
祇園祭りは、八文字屋はダメ。

2023/7/18(火)

Hさんより丁寧なメール届く。

2023/7/19(水)

京大立て看訴訟ニュース10号届く。

怪爺のドキュメンタリー映画作りを進行させるために、映画「ニッポニアニッポン フクシマ狂詩曲」の才谷遼監督一行が7月22,23日頃に上洛予定。
怪爺は、それまでに宿題(数項目の質問への返答《好きな〇〇100は?》)をやらなくっちゃ。
『ニッポニアニッポン』は面白いですよ!
是非、ご覧ください!
才谷遼監督は、つげ義春の「ネジ式」も只今、実写風アニメーションで制作中とのこと。

2023/7/20(木)

才谷遼監督一行京都へ。
ジャスティス&グレン(元はレバノン出身)、稲山さん。浜崎健立美術館さんが、ロシア人5名同伴。
エジプトのマロワン同伴。

2023/7/21(金)

家、松屋、セブンイレブン、出町、ルネ、宮脇、便利堂、サイゼリアのコース。

高史明さん死去の知らせ飛び込む。
「7月15日、高先生が往生された。
岡百合子先生が先に往かれて、お寂しいことだろうと思ったが、丸尾さんたちが心を込めてお見送りされただろう。
人生にはわが身がつつまれるように、心底忘れがたい、懐かしい出会いがあるものだが、高先生は私にとって稀有な値遇をくださった方だった。在日朝鮮人2世として、戦後革命運動に関わり、深い闇を経験して念仏の世界に参入される。初めてお会いしたのは1982年「一つの真宗を求めて」の集いで、江部乙専光寺さんだった。朝鮮半島出身強制労働犠牲者遺骨発掘にも関心を寄せて下さり、1991年に朱鞠内で、2009年には本願寺札幌別院で講演してくださった。いつも百合子先生とご一緒だった。しばらく離れておられたが、お浄土で再会されたことだろう。私たちは寂しくなったが、高先生は喜んでおられるのではないか。現世はどんどん淋しくなる。浄土がこいしいわけではないが、私にとってもそう先のことではないと思うと、少しほっとする。お浄土で高先生にもお会いできるだろうか」と殿平さんより。

今日の八文字屋。才谷遼クルー、山極壽一さんと高校同級生たち。小林サチコさん、高橋宗和さんも。レバノン、エジプトの青年。

2023/7/22(土)

朝からルーター未発見。
松屋、セブンイレブン、西部講堂、コレクション(インタビュー出来ず)、北部キャンパスの空地利用。糺の森(瀬見の小川)脇でインタビュー。

新それさて186 7/22
 昨日土曜日。
「甲斐さんドキュメンタリー撮影2日目。
 一日中甲斐さんの話を場所を変えて聞く。
まず京都大学西部講堂前で上京して〈ほんやら洞〉を開くまで/そしてその状況。
 今は荒れ果てた西部講堂だがここが京大の学生運動の本拠地だった。
 若い甲斐さんの冒険譚と日本の現近代史。
大屋根の三ツの星はテルアビブ空港で亡くなった三人への墓碑銘。
 場所を農学部のテラスに移して
〈何故、京都なのか?/あるいは京都の魅力〉
 ついで、糺の森で子供の頃
山香(大分)の「悪ガキだった」頃の話たっぷり。
ぼくはこういう俗耳に入りやすいコースを歩んで来た訳ではなかった。もちろん、大きな枠組みの中ではそうなる。もっともっと惨めな青春なんだと理解してもらうべきか否か迷う。

Sは風邪。ぼくから移った?
八文字屋でも、また、病気顔の怪爺。
モントリオールから京大文学部(社会学)に留学中の空さんと文学の大学教授のお父さん。

2023/7/23(日)

今日は才谷遼監督のカイドキュメンタリー映画のロケで14:30頃四条新町辺りに赴きます。久しぶりにフィルムカメラ持参。
夜は、10時に閉めて「暴れ観音」に行く予定。そこで事故?勃発。ぼくとしては初の立ち眩みを経験。傷みかかった葡萄をたくさん食ったのもよくなかった。深夜客を入れず、店で寝る。姉、ダウン、明日、医大病院行き。  

国際的キュレーターの佐藤正子さんの紹介も、シルヴァン・カルドネル&サエさんの推奨もあって来たというニューヨーク在住のフランスのアーチストと11月にはパリで会う約束して、終わろうとしているところに片山さんが来て映画「君たちはどう生きるか」はよかったとだけ言い残し、撮影行きに遠慮して早々に引き上げる。
稲山さんの教え子の女性も店の様子見にきて、10時に一旦閉店すると言うので、出直すと言って帰って行った。

その後、神戸で小田なら(小田実の娘で、東京外大の教師)さんらとの集会の帰りにfacebookを見ても元気なさそうなので、と言って前阪大教授の木戸衛一さんが来て「飲もう」と言っているところに福井さんが若者同伴。木戸さんはロベルト・ユンクの息子とゆっくり喋ってないので、来年、ぼくがドイツかフランスで個展をやるなら同伴すると言ってくれる。今年はまだ中学生の娘もいて、ドイツに移住する決心がつかないので、見合わせるのだが、今年もユンクさんとキッチリ連絡を取るようにと言ってくれる。

閉める10時30分直前に、かつて覚えも経験もない立ち眩みに合う。
トイレに行き、10分横になろうとしているところに草木染め作家の金井英恵さんが来店。ぼくは時間がないので、自転車で行くつもりだったが、彼女も「暴れ観音」に一緒に行くと言うので、歩いて行く。
大船鉾の辺りにいると言うので、その間に英恵さんも消えていた。探している間に15分くらいで町内3周の「暴れ」に間に合わなかった。仕方がない。
「暴れ」の現場近くにぼくがいたと見える映像を暫し撮影。アリバイ作りではありません。
帰る段に近くに住む小林サチコさんが木屋町まで車で送るといってくれて、1キロチョイ歩き(これは実はキツかった)、家の前で待っている時も一瞬立ち眩み。
店には12:20分に到着。

2時まで営業と告知していたこともあって1時45分に如何にも好青年という感じの日本語堪能な外国青年が顔を出してくれたが、元気なく、ごめんなさい!今日は終わります、また、よろしくと言って閉める。 
ぼくの風邪も若干、酷くなったか??

2023/7/24(月)

6時起床。
「君たちはどう生きるか」を見に行く。大阪府立豊中高校の物理の先生は、2回見て、色んな人と語り合いたいという。夜は、数学の先生たちとインターネット上での数学概念の表示のされ方等について延々と議論。

内科画廊の宮田さんのお嬢さんが久しぶり。模索社の記録集作りのクラウドファンディングをやりつつ、大阪の様々な小さな市民運動の資料の収集に従事しているという。黒田真樹さんも模索社に関わったので、紹介する。黒田雷児の「肉体のアナーキズム」は文化庁の助成金で全て英訳されたという。黒田雷児さんは、そこまで見通して仕事をやっていたに違いない。宮田さんは、大分のネオダダの作家の吉野辰海さんとも付き合って来たという。
「ほんやら洞日乗」「ほんやら洞通信」もその手の追求をすべきでは、と思う。
苦しい日々が続いたとはいえ、ぼくはおっとり作業の連続ではないか?もっと切れ味の鋭いとこもみせないと。

うっかり今頃、才谷遼さんにお伝えしたペーター・ステファン・ユンクの映画(アニメを交えた)「エディスを追って」を久しぶりに再掲する。
エディスはペーターの叔母でドイツとイギリスの二重スパイだった。
11月にペーターとぼくは再会を楽しみにしています。
彼の父は「原子力帝国」「千の太陽より明るく」の著者で、ヒロシマの惨状をいち早くヨーロッパに伝えたジャーナリストです。
https://www.facebook.com/trackingedith/

2023/7/25(火)

7時は暑すぎる自宅。一階はまし。
ルーター、八文字屋忘れ。
昨日、ちょうど八文字屋で話題になっていた「綴り方教室」無着成恭さん。
今日、訃報を見かけびっくり。中津にも、武蔵にもお会いしに行けずじまいだった。96歳か。
さあ、ぼくにとって、今日から2,3ヶ月が正念場だ。 
自分のペースを守ろう。

2023/7/26(水)

昨日は、祖父が寺田町で50年以上昼立ち飲み屋をやっている京大農学部博士課程で研究に勤しむ好男子がスペイン人のカップル研究者同伴で他に客がなく19:30~22:00の間。そこへ龍谷大平安高校の第86回選抜出場祝賀会帰りの毎日新聞の野上支局長が来て「窶れた」僕に哀れみの言をかけお土産の平安高校のハンドタオルをくれる。今度、彼の娘さんが北京に語学留学し「少し寂しい。来年の夏、カイさんと八文字屋で一緒に酒を飲めるかなぁ」と酔っているのだろうが、おセンチ。

ついで、大阪工大の建築の教師が友人連れで病み上がり見舞い。1番暑い夜に我らが路上ダンサー、デカルコマリィ、新京極ロックン広場に20時見参!!
画像は、昨秋、大分にて再録。

約束のコディさんは、ティムさんと飲んだ後に明日を前にしてキッチリ来店。カードリーダーも使用。同時に才谷遼さんからのメールも確認出来て、明日、便利堂に行けると溜飲を下げる(笑)。間を置いてマンドリン弾きのポーランドの女性がクロアチアのカップル同伴。ここのところ火曜日を飛ばしている琢ちゃんが来て「岩波の原稿を上げた」と喜びの報告を頻り怪爺を軟写しているところに池田来さんが「正月に約束していた」エドマンド・ドゥ・ヴァールを「読んで!」と持参。祇園祭の間全く来なかったが、秋にはロシアの富裕層を引っ張ってくるよと言う。来さんは狸谷不動での明日の修験者が日の中を走る明日の行事を推薦。彼に促されてカード払いを可能にしたのだった。クロアチア・ポーランドからの客と来さんが喋っているところ、浮かれ男の玄考が例によってハーモニカをふきふき文字通り「中之島」を突き崩し、雪崩れこむ。
暫し皆さん、歓談中だったが、眠いので、閉店宣言。

2023/7/27(木)

低所得へ給付金。

2023/7/28(金)

八文字屋起床。
1時に京大ルネ。
Sと落ち合い便利堂へ。宮脇さんも一緒。
6時30分60年代ベ平連の集まり5人。
一見客ひとり。
後続なかなかなし。浅利ちゃん(9時~12時25分)。鈴木さん、小川弁護士、福井さん。イバンさんがコロタイププリントご所望の親友と、どこかで会ったアメリカの大江健三郎研究の女性を同伴。
2時に来客あるも入れず。

便利堂での打ち合わせ。第一弾決まりました。
売切れだった拙写真集「Kids」を家捜ししたら15部出て来た。
結構人気のある写真集です。頒価¥2000です。

2023/7/29(土)

古証文発見。AFCニュース、京都新聞連載記事の一部(3号分)。
京都新聞の2人プラスひとりは北海道の宮川証法さん。殿平善彦・誠さんの分も含めて陣中?見舞に旭川の宮川さんが全国から700人も集まった幼児教育者の懇親会の帰りに寄ってくれた。そして「一」の岩佐一史さんの活躍ぶりを知っただけで来た甲斐があったといってくれる。

2023/7/30(日)

トップは、前回同様¥21000を置いて行くおっちゃん。俺も純粋だけど、マスターも純粋なのが好き、元ブンドかなんかしらんけど、俺も岡本清一さんから学んだんだ、という。ついで、寺田町の立ち飲み屋の息子、京大院生。ついで、シンガポールに住むシカゴのカップル。
院生が恐る恐るカップルに声を掛ける。
永澄、木戸、郡ユミコ大工大教授らくる。
ほとんど飲まない同志社大の4人もくる。
Sからパスポートのコピーによれば2025年まで有効という電話が入り、早く帰って探すかと思っているところ、佐古田君から今から数人で行くとメール。平田研の面々5人。9月からパリ留学の男もいる。2時まで営業。眠ろうとしても3時30分まで眠れず。
Marseilleのオズワルドさんの写真は間違いとメール入る。

2023/7/31(月)

朝帰り。
松屋。
パスポートを探す元気でず。
久しぶりに水風呂。
ルネ。コレクション。
突然眠気に襲われるのは困ったことだ。頭が回らなくなった。
ヨシレイさん、サエちゃんがカイのパリ展のあり方を案じて来店。
片山さんは坊主付き合いの後寄る。