カイ日乗 2023/4

2023/4/1(土)

そう言えば、三崎に行った日に、ディック&インゲ夫妻が来店したが、留守ならと入らず帰って行ったという。
某新聞社デスクに「釜の肖像」宣伝メール。
「忙しいなか、返信ありがとうありがとうございます。
釜ヶ崎の写真といったら、大抵、深刻な風景や社会告発を喚起するのを想像しますが、この被写体は皆、素晴らしい笑顔を湛えているのは珍しいな、というのが僕の感想です。もし、写真家の顔を見たければ、4月3日(月)の20時~22時45分の間、在廊しています」 

藤井さんからメール。

昼から坂本慎平さんから戴いたスペインビールを飲む。
井上(魚屋)さんから刺身を戴く。深夜、底(笑)意地汚く1人で3パック食べる。Sと食べなかった苺&葡萄。深夜こんな大食をしたのは何十年ぶり?
夕方はパチャンガに行く。
高野川で鹿さん夫妻、読売新聞の山下記者夫妻、シンガーのみゆうちゃんカップルに遭遇。桜日和。
出町広場で、ジャン・ポール・ルパップ先生にも遭遇。
アマ君に会いたいというヤマキ先生、かって2年間ワシントンDCに留学していたという。大阪の竹村ユウスケさんは久しぶり。小池君は東京バナナをもって来る。榎本葉さんと待ち合わせで来た勝野君とソニーの社内情報を巡り話し込む。土肥トシコさん、黒田先生&娘さん、元読売の北村さんのグループ、京田辺市の茄子作り男、福井さん&響持主。

2023/4/2(日)


恵文社に行く。
茶山の信号のところで、ヤノベケンジの猫作品が上から辺りを睥睨しているのを発見。
食べすぎで胃痛で苦しむ。
東九条の男とK-keiのみ。

2023/4/3(月)

オルガに東京の溜まり場を教える。
1:ラ・ジュテ(La Jetee) 03-3208-9645 東京都新宿区歌舞伎町1-1-8 花園三番街 2F
2:ナベサン(新宿三丁目/バー) 03-3208-0627
3:siacca Owner of Ginza Siacca
1:Tomoyo Kawai can speak French
1 and 2 is located very near
3:Siacca Akiko is willing to guide you around Tokyo at night
please send mail

姉。寝ている(15時間?)か外に出て転けるか、という塩梅、とても心配。

2023/4/4(火)


つぼみ堂さんから案内ある。
「いしいしんじの本」やはり、凄い。
朝食は松屋。「一」にほんやら珈琲香代の支払い¥18150。セブンイレブンでコーヒー。
Olgaに東京案内メール。
貴志カスケの近況。1月に余命1年と宣告されたけど、2月に会った時には車を運転して元気そうだったが、6月の展示会の搬入等は息子さんに任せると言っていた敬愛する彫刻家の貴志カスケさんの洒脱な「ヘ」作品展示はいまもやっているのかな。見に行かなくっちゃ。
畏友・八田淳も余命8ヶ月と言われても元気だったが、ほぼ8ヶ月でやはり、なくなった。
僕の周辺には、余命1年だけど、最後の1年は自宅で過ごしたらどうかと言われている知人が何人もいる。本人は病気に打ち勝ったと思っている、という噂を聴くと辛い。
死地につく知人も多いし、自分の脚の衰えから、後、何年頑張れるかな、ともおもいつつもやっていることをやり続けるしかない。

今晩の八文字屋。ハンガリーからの京大の研究者がメキシコからのアブラハムさんを同伴。彼女、昨年は週に1〜2回だったが、久しぶり。
手元に愛読書メキシコのファン・ルルフォー著「ペドロ・バラモ」とスペインのフリオ・リャマサーレスの「黄色い雨」があったので、これ、二つとも好きと言ったら、写メとっていた。琢ちゃんは牡蛎をプレゼントしてくれる。これが今晩のお客の全て。

2023/4/5(水)

朝帰りに先斗町の芸妓に会う。
今晩の八文字屋は、イギリス、アメリカ、韓国から来た客と冨樫だけでした。
段ちゃん&正装に近いシネさんが来店。

2023/4/6(木)

ベルギーのソフィーからラフスケッチとメール。
やっとちゃんと絵の写真を撮った。このメールで送るね。最近八文字屋の壁けっこう変わったね、今もKaiさんのバーfacebookで見るのが嬉しい。
元気でね!

2023/4/7(金)

今日は東京にいたMK(スロバキアから来日の放浪の津軽三味線奏者)の推奨で来たというニューオリンズからのカップルが来て、「出町転々八文字屋有情」を買って帰ったが、正装した若いヨーロッパからのカップルは覗くだけで帰って行った。
そして、山極さん一行来店。
ちょっと山極さんと喋れるかなと思っていたら、突然、池田来さん(ロシアから日本に帰化)が案内して来た旧ソ連の国からきた10人ほどが入って来て、幾らでも良い!買える写真プリントがないか!?と2人が叫ぶ。売るプリントは一点もない。4月後半からそういう客向けに準備をする予定だった(笑)。
サエちゃんには彼女名登場の岩波の「図書」をわたす。
草間さん、ハンガリーの八田さんの知人のエロウド、柳沢先生も来て、賑わう。

2023/4/8(土)

雄太来る。
草間さん奢りまくる。
赤い服もくる。
ディックさん&インゲさん来店。八文字屋を後継者に譲ったらどうだ?という。 
サッちゃん、オランダに来たらどうだ?という。
やがてオルガ登場。
ベルリン在住のオランダのアーチスト、ハームさん、写真集、お香などを多く買ってくれ、今回の日本旅行のハイライトだった八文字屋と言ってくれる。
オルガの相棒も歌う。
「白水社の本棚」届く。

2023/4/9(日)


「左京の中の朝鮮」ウォーキングに参加。
晴天下の岩倉、三宅八幡、上高野の朝鮮ゆかりの地で怪爺撮られまくるの巻。
Kim Shinhye、段原克彦、浜田佐智子らと共に。
お客さんが誰も居ないので外国からの観光客、覗くには覗くが、流石に逃げるな。
2,3日間あまり眠っていず、チャンスだから、まぁ、良いさ。
しばらく朝晩は冷え込むとのこと。
市議選、府議選が気になる客は今晩はこないか。
選挙事務所に押しかけ一喜一憂している客もあろう。
リョウナの友人、前日に続く。
トップは阪大の神谷さん、金寿堂来る。K-keiに会いたいと。
玉岩も最後にくる。

2023/4/10(月)

4時30分に帰宅。

午後の散歩で左後方の前京都精華大学学長のウスビ・サコさんに「おめでとう!」と声をかけられた。
出勤途上で「日本赤軍」「太田竜」などをハイデルベルグ大で研究していて、いま、京大人文研にいるティル・クラウトさんに遭遇。幼稚園にお子さん迎えの帰り。
富岡多恵子の訃報あり。

2023/4/11(火)

KGより招待チケット届く。
清水澄子さんよりメール。

深夜、マルゴが向かっていると連絡。
松屋、ミスド。
ガッチャンのFBからレオ・小春ちゃん入籍判明。

2023/4/12(水)

宮脇さんよりメール。コロタイプは無理。
吉田寮のイベント日。
笑いが堪らないという風情の冨樫がトップ。
スクウェア風外国人2人入って直ぐに帰る。ついで、覗いて帰る外国からの観光客2人。
福井さん、橘大の女の子チョイより。最後にK-kei。
村屋、「吉田寮行き」のポスターあり。

2023/4/13(木)

ヴィラ九条山のニュース: 4月23日 / 5月4日イベントのご案内あり。
姉、全身苦痛。全身から悲鳴を発する。
身体、弟、弟家族、自分の孫についての不安。
松屋、ミスド。
吉田寮見学。

2023/4/14(金)

元毎日新聞の桑田潔より住所変更通知。

チンドン通信社の面々は、本日、午後KYOTOGRAPHIE2023の宣伝で四条烏丸付近を練り歩きます!KGの宣伝で大阪チンドン通信社の面々出町見参。本日、明日。
明日、午後6時よりチンドン通信社+??ON STAGE @八文字屋
投げ銭Live!!と思ったが、ダブル・ブッキングと判明。日を改めます。
安元雄太展搬出日。
レオ・マルセイユ(レオポール・ダーン)が新刊の自身による仏訳つげ義春漫画集持参。プレゼントしてくれた。
2人コリーヌ、トマ、三上。

2023/4/15(土)

神林さんに大谷能生のトークショーで恵文社を紹介する。
八起床。
松屋。

できるだけ紙屑を捨てているのだが、時々変なものが出てくる。
前者は、京都市経済局中小企業指導所40周年記念式典で開設以来、同所に貢献した優良民間30人の内の1人として高木壽一助役から表彰状を貰ったのを思い出した。1990年9月21日とういうのは長男誕生の6日前だ。その頃「商業イマジネーター」「フォト・ジャーナリスト」の名刺をもたされていた。

「4月18日が74歳の誕生日で
4月19日が八文字屋39周年で
チンドン通信社の方々が酒をプレゼントしてくれるというので、
両日、あまり遅くならない時刻から祝杯をあげ、早々に閉店するつもりです。
まだ、宿題が多いので。」

スペイン人のジャーナリストのエドワード・ゴメスさんによる写真家・甲斐扶佐義論(NIKKEI Asia)を落掌。
撮った画像がiPadに移行するカメラなのに、移行しなくなった。
去年までと同じくコネクターに登場願うしかないか。ちょっとダメージ。省エネ機能アウトか。
トノやんが最後。

2023/4/16(日)

第35回京都美術文化賞の授賞式の案内届く。
朝から雨。
昨日の夕方から深夜2時まで鮮血混じりの血便が4回出た。気をつけなくっちゃ。
多国籍の外国人グループ20人以上くる。
デンマークのレストランの面々。
マルゴ&ヤニックが引っ張って来た。

2023/4/17(月)

コレクションでターニャと木戸衛一さんの教え子のハンスにあう。
19日に血圧関係で医院に行くので医師に訊いてみる。

2023/4/18(火)

誕生日。

神林へのメール。
バタバタしていたので、やっと今、大谷能生さん、鈴木創士編訳本、ユベルマンの本を手にしました。
ありがとうございます。どれも興味深かそうですね。
明日、恵文社に行ってから連絡します。

開店早々、ダムタイプのピアニスト山下透さん(大分上野ヶ丘高出身)、鶴崎高校出身の女性、やはり上野ヶ丘高出身のJR九州勤務の若者が大分ばんぢろの二宮さんの指示で来店。西宮の市田響さんも開店前からスタンバイ。
この10年の間、KG取材で上洛の際に親しく話をしたり、スカイプで喋った事のあるキレイで素晴らしいジャーナリストの2人。
KYOTOGRAPHIE2023取材のインタナショナル・ジャーナリストの懇談会は11時に開始して、只今終わりました。10何人いたのかな?
マルセイユの判事カップル来店。これから友好関係を保つ約束をする。
とても気に入って貰う。
甲斐写真は、リベラシオンのイザベルさんの強い関心を引き近日中に再会して、何かを企画したいという。
遅く琢ちゃんも玉岩も来る。
楽しい夜だった。ベルギーのソフィーから誕生日祝いメッセージ。

2023/4/19(水)

八文字屋開店記念日。
前日に引き続き、マルセイユの判事カップルと歓談。いつでもマルセイユにきて、何日でも滞在せよ!パリ展には顔を出すと言ってくれる。
冨樫、玉岩来店。片山さんのギターワンマンショー。ソムリエも遅くまで居る。
サンケイカメラマン遅くまで居る。

2023/4/20(木)

来客なしを覚悟で開店。
トップは薮田さん。尾田さんが直輸入白ワインをプレゼントしに来店。オレゴンからの男、ジュネーブのソフィー来店。間もなく冨樫が顔をだし、紹介。最後には2人はカズバーに行く。サエちゃん&ジェフ&アストリッド、レバノンからの5人、琢ちゃん、小川弁護士、稲山さんと続く。

2023/4/21(金)

早く起きる。
あがた森魚、北海道の新聞記事コピーを送ってくる。
何も出来ず。
姉と電話。松屋、ミスド。
村上ゆいさん一行来店。

2023/4/22(土)

朝から松屋、ミスド。
貰った白ワイン運ぶ。
後は原稿。

2023/4/23(日)

2023/4/24(月)

清水澄子さんより『白水社の本棚』届く。
井上章一さんの相棒の斎藤光さんより
「同志社女子大では、稲山さんと毎週遭遇しています。
同じ時間に非常勤です。
ところで、今度八文字屋に顔を出したいと考えています。
その際はよろしくお願いします。
本当にありがとうございました。
今後もよろしくお願いいたします。」

原稿出来ず。
コートを探し回る。
初来店の東京2人娘、ソンハも、烏丸のライブハウスの男も。

2023/4/25(火)

河出文庫よりメール。
『仕事!(ワーキング)』(スタッズ・ターケル 著、中山容他 訳)の件。

2023/4/26(水)

コレクションへ。
文博の久保田、草間さんらのグループ展に。
浅利ちゃんバイトなのに、客少なし。

2023/4/27(木)

現代詩手帖に第一稿を送る。

関谷滋にメール。
「イントレピッド4の消息不明な2人に1967年銀座で出会い西永福の白山荘という自宅に泊めていたという75歳の当時、東大医学部生が八文字屋にやって来ました。
彼の名前は北川啓といって、大牟田生まれで、東大は法学部,医学部と8年通い、東京で医者をやっていて、家は東京にもあるが、今年になって、ゆっくり読書生活を送りたいと東山区三条花見小路上ルにこして来て、しばらく京都に住む旅好きな男です。
この北川啓さんを同伴したのは、僕が11年前に韓国軍から逃げてきて徴兵拒否している男をほんやら洞まで同伴した際に会ったSungha Kimさんです。
その後、彼は僕(甲斐)が死んだと聴かされていて、しばらく来てなかったが、死んでないと知り、それ以来2,3ヶ月に一度上洛しては、3,4日連日連チャンで一緒に酒を飲む韓国人(中学はアメリカ、高校はイギリス)です。
その彼、Sungha Kimは「隣に脱走兵がいた時代」の第1章をハングルに翻訳したことがあります。彼が関谷さんに会いたがっており、都合の良い時に、一度、会ってやってくれませんか?
彼は立教大学で高橋武智氏の下でベトナム脱走兵論を卒論にした好男子です。
彼は、東京に居て、インド絡みのアメリカの製薬会社で仕事をしています。
彼の母親は脱北者ですが、彼は釜山生まれですが、日本語も出来ます。
イントレピッド4からヒントを得て、めちゃくちゃな韓国軍から何人もの軍人をヨーロッパに逃がした実績もあります。
勿論、会う時は北川啓さんも僕も立ち会います。
どうか、よろしく」

北川啓さんをソンハが同伴。
ソンハ2泊で帰る。

2023/4/28(金)

関谷より応答あり。

2023/4/29(土)

パチャンガに行く。
中島岳志のヒッピー論の中の山田塊也(1981)より、以下の引用。
コミューンであるためには、近代によって教育され、分断疎外された個人主義を解体し、アナーキィな一匹狼であることを超克すべきなのに、“部族”はブルジョア的個人主義を解体しえず、“集団的個”という新しい革命主体を形成しえなかった。「集団との関係に於けるオノレの位置づけ、役どころ、義務と責任」を自主的に把握し、全体に機能して行く自発的行為を選択して行くまでに主体性が確立しえていなかったのだ。

2023/4/30(日)

ヤニック&マルゴがKyoto phonyの団体同伴。
総一郎はオランダで出会った美女同伴。森下さんも美女同伴。
今月はなんだか疲れた。