カイ日乗 2023/5

2023/5/1(月)

東京で今はIT関連企業の中間管理職をしているノルウェーの熊さんとデンマークに住むノッティンガムの写真家が帰ったら閉店して風呂に入り、早くあすかい病院向かう。
Facebook記述でお騒がせしました。
甲斐は至って元気です。
今日も19:30にオープンしました。
連休中も無休で20時にはオープンします。
皆さん、よろしくお願いします!
ヨアンナさん、森下さん、斎藤まりこさんがさいご。
3時15分帰宅。
6時起床。風呂入。
8時45分アスカイ入。2時までかかる。大中小のポリープあり。小は問題外と。いきなり、入り口に大きな、ついで、ちょっと行ったとこに中。全て12日に悪性か否かわかる。
神林さんよりメール。

ポリープのせいでもないが、丁寧に生きよう。
1日だからな。1日は、何かとそんなことを思わす。
コレクションで雑炊、コーヒー&ラムレーズンのパウンドケーキの後、しばらく寝る。
現代詩手帖の藤井さんよりメール。

トップに、三上さんが内視鏡オペを心配して来てくれた。
今年の展示傾向を分析してみせる。
33歳の元北陵高校の同級生2人が来て「セックスやりたいなあ」とか、マリファナ、競馬の話。
畑則行さん&奥さん、写真の友人。西尾&モノシャカの仲間。

2023/5/2(火)

昨日の術後、安静を!と言われていたが、八文字屋は営業。2時過ぎまでやったのは良いけど、iPadを店に忘れて回収に。
穏やかな通り、工事光景をシャッターに収めようとしたら、デジカメに“FULL“の表示。全くシャッターを切れない。折角の鴨川ナイスシーン収めず。
仕方ない。今日はフィルムカメラ一本で行く。
今晩はこの頃になく騒がしくなりそうで静かな店でした。
僕の病院での処置を案じてくれていた皆さんに阿闍梨餅をプレゼント!と思って出勤でしたがあんまりでした。
木屋町通も全般的にひっそり感に包まれていたようだ。
今日からの3日間、面白いほんやら洞年表作りに飽きずキッチリ完成出来るように上手く過ごしたい。
八文字屋は深夜営業を避けてやります。
Kyoto Phonieのメイン・スポンサー会社 ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)のミラノ在住のヨアンナさんは、昨日は来れず今日来る。
甲斐のミラノ・ナポリ写真展の計画を便利堂によるコロタイプを如何に噛ませるかも、一応、便利堂で印刷を直かに見てヨアンナは検討。同時にバックに甲斐写真プリントも。さて、どうなるか。
甲斐は金儲けをしたらどうする?旅に出る?と謎をかける。Hysteric GrammerがDaidoとコラボしたことをKaiで再現できる、と歓談。
琢ちゃん。

2023/5/3(水)

姉に電話。
ほとんど立ち上がれない。
昨日外に出たのが悪かったのか、今日は全くと言っていいほど上半身が動かず、寝転んで電話に応答。
兄の醜態を姉からきくと、明日の我が身を見るようだ。
それを近くで老いぼれた姉がヤキモキして「せめて絵描きなら、絵を描け」というが、なにもできない。兄はもう終わっている。
僕も含めて、姉兄らは共倒れだ。ほぼ魯迅の「孔乙己」の世界だ。

段ちゃん&shinhyeさんが巻き寿司を持ってきてくれる。
馬というのは、江戸時代、月経の隠語。 
先斗町、観光客でごったがえす。 
浅利ちゃんバイト。
夕方の6時30分から3時30分までひっきりなしに来客で入れない客続出で、ちょっぴり疲れた。
木戸衛一さんグループ4人。憲法集会の後に来て「革命だ!革命だ!」と怪気炎をあげ、浴びるように飲んでいたお姉さん、あっと言う間にゲロ吐き姉さんになって感じ悪い(笑)。3,4時間テーブルにうつ伏せになったまま。深夜とはいえ、ゲロでよごれ臭う虚ろな表情の乗車客はタクシー拒否されなかっただろうか?
イタリア、フランス、ドイツ、アメリカ、台湾の写真関係のお客さんが2,3,4人組に同時に入店して超満員な時間3時間はゲロ姉さんとクロス。2,3ヶ月後に帰国するという若者4人とほとんど喋れず。
熱気に押されて深夜来店の琢ちゃんも色っぽい5歳の娘の写真を皆に披露している内に居眠りに入る始末。
浅利ちゃんが元気に活躍してくれて助かった。ジョン・アイナーセンさんのファミリーの皆さんにお会い出来て良かった。ジョンさんの松栄堂にも行かなくっちゃ。
最後はNHKの森下さん、某寺院の学芸員の方の仕事への決意を小耳に挟み嬉しくなる。2時閉店が3時閉店になり、更に遅くなったが、良い夜でKGも時間作り、行かねばと思う。
トップは宗ちゃんで超多忙そうだが、糺の森の流鏑馬へ東京の知人案内後に顔を出してくれ、近いうち八文字屋で「妖怪画」展をやりたいと言ってくれる。
楽しみだ。
「津軽のカマリ」の監督の山本功一さん、ギリヤーク尼ヶ崎さんのマネージャーも来てくれていたな。
NHKの森下さん、
米沢さん最後。

2023/5/4(木)

昨日、一昨日とほとんど原稿に向かいあえなかった。
今日は、この程度の眠気ならなんとかなるかな? 
NHKの八木下さん来る。夕方徘徊。結構な人出。
八文字屋はどうかな?
Yさんが先輩と後輩を同伴とか連絡あり。
今、まだやらないのですか?と初来店の方があったが、ごめんなさい!8時開店ですと応対。前日遅いとほんとにばてるようになった。
武蔵美の太田琢人の後輩カップルくる。

2023/5/5(金)

メキシコからの留学生・男女4人は写真に興味を示して2時間以上いたのに、帰り間際にペドロ・バラモの話を少しできただけだった。
オクタビオ・パスの「弓と竪琴」は面白いとおもわない?と言ったら、パスは嫌いという返事が来て、それで終わりだった。 

今朝の散歩。おにぎりを頬ばっているtake-bowに声をかけられた。
老人たちにギターを教える日々は楽しそうだ。
今晩の八文字屋の美男・美女たち。
ケイちゃん、娘と来店。
勝野君&武蔵美卒業美女。
玉ちゃん、揶揄うと怒って帰る。

2023/5/6(土)

不調。
朝からミスド満席で入れず。
家でゴロゴロしてコレクションへ。木屋町通辺りではボチボチ雨。
夜中の2時頃、一瞬、雨が上がるらしい。
そのチャンスに帰宅せねば。
今晩は、20年前に拙子ども写真展をボストン子どもミュージアムで長期間展示し続ける企画をしたメリー・ホワイト(当時)ハーバード大学教授が友人連れで来るとのこと。
それ以外の予約はないので、静かな夜になるでしょう。
サンケイの安元さんがトップ。ついでメリーホワイトさんが友人2人同伴。
著者メリーホワイトさんから戴きました。
2012年にアメリカで出版した本だそうです。2018年に邦訳されたと5月5日あります。
僕と彼女の関係は奇妙です。2001年にウェズリアン大学で拙写真展をウィリアム・ジョンストンさんが実現して、その2ヶ月後に展示作品群はボストンに行き数年後に帰ってきました。その間、アメリカで子どもミュージアムしては2番目に古いボストンのそこで展示されていた。それを企画したのは彼女らしい。
僕の写真は入場料無料でないミュージアムで何年も展示され続けて僕の収入はゼロでした。契約しないまま、展示されていたからのようです。恩讐は彼方へ。本書には喫茶店「ほんやら洞」の事は全く触れられていません。
ひょっとしたら、彼女はほんやら洞のことを今でも全く知らないのかもしれません。来週、47歳の息子さん同伴で八文字屋に来るそうだ。
都築響一さんの知人、勝野君と昨夜の武蔵美卒業生を同伴。メキシコからの4人、ABC放送の藤田さんが映画プロデューサー(元『発見の会』)、プラス2,3人。
帰ろうとしたら、西川&小笠原親子(5月9日からベトナム公演の旅)。
去年の10月頃から82歳の姉はずっと寝込んでいるけど、誰ひとり見舞いに訪れる親戚のいとこ等が居ないとは、僕が子ども時代には考えられない事態になっている。
ちょっと凄いね。みんなシンドイのだ。

2023/5/7(日)

早起き。
「あとがき」として、75,76年のほんやら洞を書く考え浮かぶ。
松屋、セブンイレブン。
Sが戻ったというので、昼飯持参。
雨に2回打たれる。
午前は久しぶりネガチェック。

Olgaが打ち合わせにパリから来るのは6月5日でなく7月5日だった。
読み間違えていた。
それまでにコロタイプ印刷で行くかどうか判断出来るかな?
誰に相談出来るか?
僕自身が便利堂に行って目鼻を付けなければ。
明日、原稿のPDFが来るというので、次号だと思うが「現代詩手帖 有馬敲追悼号」に10枚弱書いた。紙幅の都合も少しあるけど、十分納得の行くものにはならなかった。
「現代詩手帖」に校正原稿を送る。
見てなかったオルガからのメールに目を通す。
昨日買った筍で筍ごはんと筍の味噌汁。
姉がアイスクリームしかダメというので、母を思い出す。
今日は路上シンガーがひとり来て、一時間喋って帰ったあと、女性2,3人が扉の隙間から覗き「わー!きゃー」と小さく叫び、帰って行っただけ。
たぶん、これで終わりでしょう。
名古屋の三菱自動車勤務の23歳の男、ブルータスで覚えていたと来る。GWは12連休という。
尾田さんが26歳の男、25歳の女写真家を連れて来る。
木戸衛一さんも来る。撮影。
それで終わり。

2023/5/8(月)

左京区役所に行く。
佐古田ちゃんとコレクションで遭遇。
一花さんにメール。子ども写真集の件。
「現代思想」(鷲田清一特集)の吉岡洋さん、さすが耳敏く「汚いことさせてごめん」との鷲田さんの一言とらえて論じる所なんか面白いですね。
明日、買うつもり(笑)。立ち読みでした。
新潮6月号で富岡多惠子の筆者2人の追悼文を読む。黒川創の「ひとりで立つ覚悟」と佐々木幹郎の「胸にイチモツ、背に荷物」だ。亡くなったのは、4月8日だそうだ。
帰ろうしていた所、ハワイでも認められたフラの女王、(大阪辰巳組の娘)まりこさんと西川浩樹さんがやってきた。
ガリマール社発行のポケット版KYOTOガイド、京都マルゼンは扱ってなかったが、他に販売しているところはあるのかな?
小さい記事だけど、八文字屋が出ていて僕の顔写真も、とのこと。
玉ちゃんと飲む。

2023/5/9(火)

乱雑な店内をしばらくじっと見ていた外国人のカップル、15秒くらい眺めていて帰って行った。
僕にはホスピタリティのカケラもなく、無言で足を上に上げていただけ。
富岡多恵子は75歳で断筆したらしいが、飲み屋おっさんたる僕、74歳でこうだから限界か。
でも、僕は今、八文字屋を止めたら生きて行けない。
何の収入源もないのだから。
少しは掃除をしなくっちゃ。
ロサンゼルスからの商業動画のディレクター(母はフィリピン、父は中国)さんと池田来さん(ロシアから日本に帰化した)だけかと思っていたら、琢ちゃんが来てくれた。
琢ちゃんとずっと飲む。

2023/5/10(水)

朝の散歩中に百万遍大学の馬術部員と馬の散歩?に出くわす。
先日の内視鏡検査の結果を聴きに9時予約で8:45に来院しているが、連休明けのせいか、10時になっても声が掛からない。
現代詩手帖の藤井一乃さんとのやりとり。
北ぐちさんが入口で待っていた。
先日の下血、あまり好ましいものでないと判明。15日京大病院で更に診断・検査。
万一八文字屋に入れない日が続きそうなら、土曜日以外浅利ちゃんが入ってくれるとのことよろしくお願いします。
イバンも入るよと言うので、その時は彼にライブをやって貰おうかなと思っています。
ギタリストのイバンさんは芥川龍之介、泉鏡花、寺山修司のスペイン語訳者で、このほど、平野啓一郎さんの「ある男」を平野さんに頼まれてスペイン語訳したが、現段階ではキューバでしか販売されてないそうです。

2023/5/11(木)

京大乗馬の馬に遭遇。
ギャルリー宮脇に顔を出す。
コロタイププリント(版権保持)は、ひとつのギャラリーに任せるべきか、複数のギャラリーで行くべきか迷っている。 
松栄堂でKG+のジョン・アイナーセン展みる。
ゴロゴロして10時30分に松屋そしてセブンイレブンへ。
小池君の展示を芸術センターに見に行く。
文博で蒔田さんに遭遇。

姉に電話。姉は僕のことが気が気でなく眠れなかった由。
今日は誉田屋さんと昨日定休日だったKG会場に行けるかな?
結局行かず。
末端をビニールで包んだホームレスを正面から撮る。
アスカイでの10日の内視鏡以来、腸内遮蔽物が除去されたのか、便意はやまる。
片山、ギター片手に熱唱。イヴァンも歌う。
モノシャカの西尾君が女性と来ているところにエチオピアのコーヒー業者が乱入。
ひとり気ままな男がいる。

2023/5/12(金)

浅利ちゃん、バイト。
現代詩手帖の藤井一乃さんと原稿の校正のやり取り。
いしいしんじさん、コロちゃんを取りに来る。
ボブ・ディランコンサートの感想をきく。

2023/5/13(土)

清水さんより、5月30日の磯崎新追悼公演の案内届く。
津野海太郎さんの「もうじき死ぬ人」で小川さやかという魅力的な人類学者を知る。
1日中の雨を覚悟。
いしいしんじさん&写真家のトークショー@SUGATAへ。岡本小百合さんとお嬢さんに会う。
写真の展示の仕方、面白い。
僕もちゃんとインド写真の表現化進めるべきと痛感。
Sと寿司(スーパー)。月曜社の前書きを開始も空腹、疲労で進行せず。
パチャンガ。
現代詩手帖の現行昨日終わったのに、編集長から他の人から読んで貰い責了したいとのメールあり、同時に、また、電話をするかも?とのメール(笑)。
トップは誕生日のイヴァン。浅利ちゃんが来てズルズルいる。先日は路上で寝ていて、5時に目を覚ますと、5人のポリさんに囲まれていたとのこと。
秦恒平「湖(うみ)の本」届く。

2023/5/14(日)

浅利ちゃんバイトでないのに、飛んで来る。
ハタオ、アンドレアス同伴。イヴァンにもハタオ会う。
斎藤光さんが4人連れで来店。斎藤さん&井上さん本貰う。斎藤さん、ユングは危険だと頻りに後ろでいう。折口、南方熊楠の名前が耳に入る。
来ると言っていたメリーホワイトさん来ず仕舞い。
琢ちゃん来る。

2023/5/15(月)

雷雨の天気予報で「馬が暴れる可能性があるので葵祭は明日に順延」。
朝8時30分に初京大病院入り。板谷先生に会う。
「青春」の前書き手付かず。
「現代詩手帖」電話あるか否か?あって、Sが対処。有馬・中尾の名前が逆。
板谷先生の問診は11時に終わる。
ひと月くらい先に結構大きな手術が必要とのこと。
禁酒、痩せることを勧められる。費用節約のためのアドバイスの「入院の月跨ぎは断れ!」は無効とのこと。「跨がないで入院させて貰える?」と言ったら「そんなことを言うのなら他所の病院に行け!」と言われる。血液、尿、レントゲン、肺機能の検査。
Facebook上で100数十人の励ましの言葉を貰う。
みっちり3時30分まで掛かる。
家で30分休んでから靴下5足買いに行く。パンツなし。
コレクションでSと待ち合わせ。
20時~24時40分、浅利ちゃんバイト。結構、混む。
ジョン・アイナーセンの知人3名、草間喆雄さんの一行7名、神戸の税理士・濱田幸夫さん、元NHKの前田さんと高橋さんは葵祭順延でゆっくりする。福井さん、片山さん、玉岩。玉岩、ベ平連同窓会を八文字屋でやる方向で話は進行している、とのこと。
哲兄のとこ、嫁、退院帰宅。兄が頻りに姉を呼ぶが、そうでなくとも体調は超不良な姉は、当然嫌がる。外国人カップル来る。

2023/5/16(火)

ルーター、八文字屋忘れ。
8時起床。
開腹せずに済むようになったという夢を見ていた。
やはり、今回の手術が嫌なんだろう。我がことながら。
病院の後に区役所に限度額適用申請の書類とり、草間喆雄さんの「感」展に行けるか?英恵さん展も。どちらにも行けた。
10時40分到着。検査11時30分。造影剤注入&CT検査(レントゲン)は11時45分に終わる。
今日は7時以降絶食。明日は自転車不使用との事。睡眠薬使用のため。明日は昨日くれた薬持参すべし、と。12時過ぎに会計終わる。
京大病院の今後のスケジュールを貰う。
姉、超重症。トイレから出るのに30分掛かる。布団から2メートル離れた受話器を取るのに5分ふらふらしたり、転けたりで、5分掛かると。大変。
サイゼリアで、メール。段ちゃん、トップに来店。 脱走兵の北川岳さん、友人と来店。

2023/5/17(水)

胃カメラ(上部内視鏡)。
3時過ぎに終わる。
家で1時間眠る。コレクション。5時35分S宅。
英恵さんが友人と行くので、開店時間を教えろと言う。高橋宗和さんも同じメッセージ。
先ず、英恵さんが同級生の医師と建築家を同伴。高橋さん来店。
デンマークのレストラングループはっちゃける。K-kei興奮。片山さんも活躍。
浅利ちゃん、バイト。工繊大の真面目な2人も。
片山さん、K-kei、福井さん、読売新聞の西田さん、米沢さん来店。
マルセイユの判事カップル、今日も来店。

2023/5/18(木)

下部内視鏡。
スケボウのマーク来店。コロンビア大学で甲斐写真展をやろうと彼の友人(八文字屋客)が大学に提案して、写真展が候補になっていると教えてくれる。佐古ちゃんが3人で来たので、入院の際の八文字屋の留守番を頼めないか?と言う。彼、癌と知らずびっくり。
ジュネーブのソフィーら6人来店。マルゴ&モルゲンの新婚旅行にみんなついて来たと言う。建築家と映像作家のグループ。ポストカード100枚売れる。写真集も。ナジャの米沢サン&弟さん。稲山さんも寄ってくれる。
浅利ちゃん、誕生日にいず。
3時帰宅。

2023/5/19(金)

早く起床。
何も出来ず。
ルネ。
2時京大病院。板谷先生、初診。
ルーター忘れる。
読売のKさんよりメール。
「釜ヶ崎の写真展の際には伺うことができず、せっかくお声がけいただいたのにすみません。
私は年明け以降、最大の懸案だった統一選を終え、落ち着いてきました。
明日夜、会社の人たちと4人でお店に伺いたいと思っていますが、何時頃からいらっしゃいますでしょうか。
またご都合を教えてください。」

担当医師は息子がアメリカで医師をやっていると知ったらしく「息子さんはお父さん(の症状を)心配でしょ。僕に直接電話をしてくれたら、医者同士なので全てが解ると思うので、話をします」とむしろ息子と話したがっている様子がおかしかった。最初に会った時の「そんなことを言うなら他所の病院に行ってもらいますよ」とやや高圧的な態度としかめ面は消え陽気な先生になっていた。直腸以外は他の臓器全てクリーン、転移なしとのことだった。
S字結腸辺は癌だと思っていたが、そうでないようなで、今度、それは内視鏡で取りましょう、と。
朝日放送の藤田さんの立命館大の学生さん2人。右は北海道テレビに就職が決まった加藤諒也さん、左は中日新聞に決まった若林和さん。
島津威雄さん来店。先輩医師の斎藤惇生医師(94歳)の話をする。マナヅル登攀の山岳部のリーダーでもあった。キエフのビルに診療所あり。
長岡の新川端病院(斎藤医師の住まい)等々の話をする。

病院でiPadを床におとしたせいで壊れた?

今晩の八文字屋。島津先生、新田先生、三上さん、西尾君(モノシャカ)、エリザベスさん&タイラー・ワンさん、片山さんら。
今晩も楽しい良い夜でした。片山さん、モノシャカの西尾さんらは撮り損なったが。最後は、古関俊輔さん一行。

2023/5/20(土)

iPadが動かない!
パチャンガ。
読売新聞グループ来店。
玉ちゃんからベ平連同窓会の話くる。6月3日か4日八文字屋で6時から。
琢ちゃんから、平野啓一郎は、相当いろんな問題を深く、繊細に考えているので、びっくりしたと聞く。

2023/5/21(日)

八文字屋は、片山さんとK-keiだけ。

2023/5/22(月)

朝10時京大病院。中西祐貴先生。
サンケンクリンMOを食す。
才谷遼さん、2人の若者同伴。
帰路。もう蛍が出ていたが、上手く撮れなかった。
洛北スクウェアに入院用のパジャマ等を買いに行く。

2023/5/23(火)

京大病院。中西先生。下部消化管放射線。
昨日はルーターを家に忘れ、昨夜はiPadを八文字屋に忘れた。
おまけに、カメラかiPadの取り扱いを何処かで間違えているのか、昨日からカメラで撮影した画像がiPadに移行しない。
才谷遼さん、今日は中国人のアシスタントと2人で来る。

神林さんにメール。
神林様
いろいろごめんなさい!
5月の手術が延期になり、
入院は7日だと思うので、
恵文社には行けると思います。
入院まで毎日、八文字屋に入っています。
では、また。

夜は、才谷遼監督、肖夢茹助監督が甲斐映画の打ち合わせをしているところにヴィクトリアの友人(Hanna)さんら多国籍の若者が押しかけてきた。
元柊屋のひろみさんがずっと居る。

2023/5/24(水)

昨日、今日と続いた嬉しい台風は去った。
体力が弱ってなければ、もっと居てもらうのだが、2時を目処に皆さんに帰って戴いた。
同時代ギャラリーに行く。

元「思想の科学」の編集者の清水澄子さんより励ましのメールがある。

明日、大腸のポリープを切除するのに京大病院に第一次入院。
明後日、内視鏡で切除して、経過良好なら術後2~3時間で退院。芳しくなければ入院を継続。
第二次入院で大きな癌細胞取り出すのは6月7日。以降、2~3週間の入院生活。
その間、八文字屋のカウンターに立ってくれる方急募。仔細は面談。無論、八文字屋に詳しい方。

1日、少し強いけど、いい風が吹いてくれた!
画家の櫻井淳子さん、シンガーの趙博さんが来店。
今日、中川五郎さんに才谷遼監督の怪爺映画に使いたいので、怪爺歌かほんやら洞歌を作って戴けませんか?と打診したら、五郎さんは快く引く受けてくれた。
感激!
西出勇志さん&大阪京都通信の米田さん、毎日新聞の3人、鈴木さん、鯛焼き持参の片山さん、園部の運送屋さん、小川弁護士、米沢さん、カナダの中国人。

2023/5/25(木)

今日は、八文字屋開店以来39年で9回目の営業休止デー。
助っ人が見つからなかった。
これからはそういう日が増えるか。むしろゆっくり休む日を増やして他のことをやろう。
26日は、浅利ちゃんが入ってくれ、ひょっとしたら、僕は退院しているかも。
27,28日は温ちゃん。
6月からの温ちゃんデーは営業時間を短縮する予定。6月7日からは平日は浅利ちゃんが入ってくれ、土日は温ちゃん。
浅利ちゃんが連日になるのを避けるために他の助っ人も探さねば。
5月30日は、ほんやら洞の開店53周年記念日。
8:20には、京大病院入院のため到着。途中、マスクを買う。
積貞棟の受付は10時らしい。
混雑の中に立って並ぶのが嫌で早く来た。
板谷先生に会い、Wikipediaを見ました。写真家なんですね。よく歩き足の筋力は付けて下さいと言われる。
寝不足。
8時30分から10時30分まで本を捲りながら呼び出しを待っていました。

昼ご飯。箸を持ち込まねばならなかった。
9時から絶食。明日の手術の準備の薬を飲むだけ。

2023/5/26(金)

あまり本を読めず。
今日も一日中絶食。
手術は成功。2センチのポリープを切除。見せてもらう。
1,2日は赤いものが出るかも、とも。
Sにお茶を届けて貰う。車椅子なので、会えず。本読み進められない。本の内容が内容だからかも知れない。リディア・デイヴィス岸本佐知子訳「話の終わり」(白水社Uブックス)。
才谷遼さんから6月3,4,5日と撮影したいと連絡があったが、それは無理だろう。
清水澄子さんより「現代詩手帖」が出ている旨お知らせがある。

2023/5/27(土)

あまりスッキリとは眠れず。
朝の血圧は137/63。熱は36.6度。
6月5日の入院日に読む本を2冊恵文社で買って来た。僕も6月4日の恵文社の大谷能生さんトークイベントを見に行くつもり。
慌ただしい八文字屋。
四方田さんの「志願兵」と「現代詩手帖」6月号を読みのんびり営業を、と思いきや、8時に来ると思っていた温ちゃんは、8時30分と思っていたらしく8時前に「山崎博昭10・8プロジェクト」の黒田真樹さんが予告通り80年代の京大生14人を引き連れてやって来たのに、温ちゃんが居ず泡食った。幸い、「釜の肖像」の写真家がそれより前に入っていて手伝ってくれ助かった。「今日は来ないのか!?」と思っていた温ちゃんが来た時は、冨樫が数日前の顧客(ミュンヘン)同伴で喋りまくり、デンマークのカップル等も居てほぼ満席。
直ぐに八文字屋を案じる西成の「集い処はな」で中川五郎さんと共に活躍中のウッチーが「俺ら本当に八文字屋を心配しているんだぜ!」と来たり、アルパックの「ほんやら珈琲香」を買ってくれる温ちゃんの知人建築家も来店。
そこへ草間夫妻、染色の久保田繁夫、文博展示の作家たちが押しかけ、草間さんは強引に入ろうとするが、無理。帰って行く。暫く覗く外国人客が2,3組覗くも無理。黒田真樹グループの2,3人が抜けたところに20数年ぶりのエルサルバドルの考古学者の柴田潮音(メキシコの後、28年エルサルバドル滞在)が「甲斐さんが居る店か!」と喜んでくれた文博の多角的に活躍中の学芸員・村瀬さん+2人の考古学者が滑り込む。黒田さんは「ほんやら珈琲香」写真集「八文字屋愛しの女たち」も買ってくれる。
そこに元文博の(3月まで写真担当学芸員・現大学教師)植田憲司さん、精華の先生ら3人が入り、満席は続く。「釜の肖像」の写真家をウッチーに紹介すると意気投合。そこに冨樫カップル、デンマークカップルも加わる。
11時前には温ちゃんに上がってもらい、「釜の肖像」も大阪への最終便のために出て、ウッチー、「店の雰囲気、写真及び写真集にぞっこん惚れた」と言ってデンマークのライブラリアンのカップル、冨樫カップルらも11時30分には消え、ゆっくり片付け、帰ろうとしているところに数人の若者が来たが「ごめんなさい!不調なので」と断る。
数年前に、文博での計画で東松照明、アーネスト・サトウ、甲斐扶佐義のそれぞれの京都写真を同年に連続的に展示するという構想があったが、コロナ禍もあったが立ち消えになり、担当者も離職した。
ガッカリしているところ、文博の偉い方が来たので、再検討をお願いできないか!と注文をつけた。まあ、検討しましょうと言ってくれたが、さて、どうなることやら。

2023/5/28(日)

松屋、セブンイレブン。

白水社の本棚(6月4日入稿)

八文字屋。
温ちゃん、8時に来る。
トップはモントリオールの青年。他の6人はパリからのお客さんばかりになりました。

2023/5/29(月)

散歩に出ようと思ったが、天気悪いんだ。
姉話を聴くのは辛い。
でも毎日2回聴き続ける。
姉と兄は好対照。
松屋、セブンイレブン、郵便局。

すごくいい夢を長時間見ていて、なんて運が良いんだ!?すごいことになったなと楽しんでいたが、ところで契約を済ませたかなぁと思って筋道を辿っていて夢と判りガッカリした(笑)。
ミュージシャンの加藤和彦のドキュメンタリー映画にURCの僕が撮影した秦政明さんの写真を使いたいというので、OKした。
さあ、探さなければ。
珍しくフランス人抜きの外国人客(中国人1人)20人近くいてアメリカ人ばかりだった。シアトル、コロラド、ケンタッキー、ロサンゼルス、ハワイからの客だけだった。
上海の若者は立派なフィルムカメラを持っており、60年代の日本の「プロヴォーク」の運動などを熟知し、憧れており、もう少し日本語を勉強して日本の大学に来て、本格的に写真の勉強をしたい。今、現金を持ってないけど、モノクロのフジフィルムを数本持っている。これと甲斐さんの写真集数冊を交換してくれ!と言う。
マーク、ハワイの女友達同伴。

2023/5/30(火)

今日は、本来は、ほんやら洞開店52周年記念日。
舞踏家の工藤丈輝さんからメール。
書肆山田の店仕舞いの手伝いに行き、本の山をゴミとしてトラックに積み捨てに行ったと。
学さんが52周年記念日ということで、来てくれました。
浅利ちゃんについてチーちゃんが久しぶりに見参。
「山崎博昭10・8プロジェクト」の新田先生(駿台予備校・物理学)が「ほんやら洞開店52周年記念日」と言う事でレベッカ・ジェニスン(ペギーさん)を引っ張ってきた。彼女とは精華大学50周年記念写真展以来かな。拙写真集「ほんやら洞 70年代京都」を見せると大喜び。スティーブン・ギブス(元関大教授・能楽師・遠州流家元)、桑原敏勝(日本歯科技師協会代表)&幸子、メレディス(70年代に宮澤賢治詩集を英訳したオーストラリア人)、先に亡くなった美術家の冨山妙子家族、山内陽子等の近況を止めどもなく語る。電子本をボケット、室謙二等アメリカの友人に知らせるよ、と。昨日、恒に会ったとか、彼女の頭の中は70年代のほんやら洞でいっぱいになる。「路上の人」もプレゼントする。

3,4度目の出町出身の舞踏家・湯山大一郎(大駱駝館)さんも来店したが、12時閉店と決めているので、ゆっくり話が出来なかった。
記念日ということで、中山ラビにコーヒーをかけられた記憶が懐かしいという1973年当時の常連(京大生)のフリージャーナリストの北村敏泰さんが新谷弁護士(ユリちゃんの父)と来店。弁護士さんの娘さんはかって八文字屋を手伝ってくれたことがあった。
作田啓一の「ドストエフスキーを読む」を読み始める。

2023/5/31(水)

6月5日からの入院中は、浅利ちゃん、チーちゃん、温ちゃんとで八文字屋を守ってくれると、チーちゃんが言ってくれ、安心する。
片山さんへ
「己の身体への負担を顧みらず、八文字屋を支えに足繁く通ってくれる片山茂樹さん。今日は重大な疾患の検査があるはず。大禍なきことを祈念します」
とメールを。

明日(木曜日)は、コディさんと共に、京大人文研の准教授のTill Knaudtさん(日本赤軍や大田龍等の研究)そしてブラウン大学で1960年代の日本の学生運動をフェミニズムの観点から研究している学生さんが来店予定です。
また、8月にはガタリ学者をブラジルから招致する杉村昌昭さん、村澤真保呂さんらのグループも。
今晩の客は、三上さん、鈴木真澄さん、冨樫、片山、福井のみ。

浅利ちゃん、チーちゃん、ウナギとチーちゃん手製の焼そば持参。8時30分~1時。